適切な食事―正しい食生活

人は生きるために食べる。人間ばかりでなく自然界動物界においても食はなくてはならぬものです。

「血に命がある」。その言葉どおり、血によって一つ一つの細胞、つまり人の身体またその人自身が形成されているのです。良い血、悪い血の違いによって私たちの人生が変わるといっても過言ではないでしょう。そして、その良い血、悪い血どちらをつくるかは、私たちが毎日食べる食事によるのです。つまり、正しい食事をするかしないかは私たちの生命、人生に関わることです。

今日の食は明日への一歩―私たちが今日食するものは明日の原動力となります。ですから今日私たちが何を食するかによって明日の体調や健康も変わってくるのです。私たちは自分たちの体を健康に保つために食物を賢く選ばなければなりません。スーパーマーケットに行けば何千種類もの食品が売られています。私たちはその中で良い食べ物と悪い食べ物を見極める必要があります。

適切な食物の中には、果実、堅果類、畑の植物からとれる穀類、野菜、種などがあります。これらの食物は高エネルギー食です。なぜなら、精製や調整または何かの副産物ではなく、自然界が作り出すそのままの完全でバランスのとれた食品です。

次のイラスト「健康に最適なショッピングリスト」にあるものはみな自然からの食品です。

nutrition
ところで、肉、魚、卵や牛乳などの動物性食品は自然食ではないのでしょうか? それらは自然のそのままの食品ではありません。動物は自然の第一次産物を食べて育つ第二次産物です。肉食とは、この第二次産物を食べることです。動物性食品は栄養分、たんぱく質や脂肪分が豊富です。しかし、自然の副産物である動物性食品はそれらの栄養素が異常にかたよっていて、バランスが悪く、それを摂りすぎることが現代病の大きな原因となっています。

肉食をする人は、間接的に穀類や野菜を食しているにすぎません。それは、動物がこれらのものから自分を成長させる栄養を得るからであって、穀類や野菜の中にあった生命が、これを食するものの中に移っていくのです。私たちは、動物の肉を食べることによって、その生命を受けるのですが、自然から私たちの食用として提供されている食物を食して直接に生命を得たほうがどれほど良いことでしょう。また、筋肉の力は肉食をしなければ強くならないと思うのは誤りです。肉食をしないほうが組織の必要もよりよく満たされ、さらに生命力旺盛な健康を楽しむことができます。穀類と果物と堅果類と野菜の中に、良い血液を造るために必要な栄養素はすべて含まれています。

また、現在動物性食品を食べる大きな危険は、自然の産物を動物が食べ、そしてその動物や動物の副産物を人間が食するまでの経過にあります。本来動物は自然の産物を食べ物とするはずですが、今は食肉用に育てられる家畜のほとんどが人間の手を加えたホルモン剤などの入った飼料で育てられ、牛、豚、魚、鶏などの食用動物は不自然な食べ物を与えられ病気になってしまい、それらを食べる人間にも病気が蔓延してきています。またそのような病気の食用動物が多いために、90%以上の豚や子牛、 60%の牛、また95%の鶏が病気に感染しないように抗生物質などの薬品がそれぞれの飼料に加えられています。これらの薬物は私たちの食べるほとんどの肉に残留物として残っているのです。

ほとんどの魚介類には毒物による海水汚染で、水銀やポリ塩化ビフェニル(PCB)などの毒物が含まれている可能性があります。日本でよく知られている水俣病は、工場から流された水銀が原因だったとされています。またPCBは人体に対する毒性が強く、自然物および生体の中に蓄積されやすいため、現在は製造、使用禁止になっているそうですが、そのような蓄積性の強い毒物は海水を汚染し続け、魚介類の体内にも蓄積されています。

私たちは食べるものによって造られているのですから、もし私たちが死んだ動物の肉を食べて生きているのだとしたら、脳も骨格も筋肉も不健全な状態であって、また私たちの血液は、この不適当な食事によって汚されるのです。また私たちの食べた肉が病気に冒されたものであるなら、身体組織は、汚れた物でいっぱいになり、腐敗してしまうことに気がつかなければなりません。多くの場合肉を食べるとき、それが胃の中で腐敗して、病気を起こすのです。ガンや腫瘍また肺疾患の多くが、肉食によって生じています。胃に入れた不健康な食物は、意志に逆らう食欲を強め、低級な性質を育てるのです。肉食は動物的な性質を養う傾向があって、動物的な性質が発育することは、霊性を低下させ、頭脳が真理を理解できないようにし、また自分自身を知るための鋭敏な知覚と活発な思考力を衰えさせます。また、子供たちにもこのような健康を害する食物を好むように味覚を教育するのではなく、今は果物や穀類、野菜を食べて生活するように教育するべき時です。

現在ひんぱんに起こっている青少年による残忍な事件の原因と、その子供たちの食生活がまったく関係ないといえるでしょうか。繰り返しますが、私たちは「食べるものによって築かれる」のです。

そして、もう一つ大事なことは「完全な食品」というものはないということです。これさえ食べていれば大丈夫という一つの特定食品はないのですから、天が備えた自然から摂れる主な4つのグループ(果実、穀類、堅果類、野菜類)からバラエティーに富んだ食物をバランスをとって食さなければなりません。

健康を保つことができないような食事に自分自身を制限してはいけません。有害な食品の代わりに栄養のある食物を備えることをしなければいけません。また、食物をもっとも健康的に調理するには気転と発明の才能を働かせなければならないこともあるのです。多くの種類の不衛生な料理を廃して後、反対の極端に走って、食物の量も質も低い標準に下げることは、健康改革に反することです。それは健康改革ではなく、健康改悪です。

聖書には「神はまた言われた。『私は全地のおもてにある種を持つすべての草と、種のある実を結ぶすべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物となるであろう。』」(創世記1章29節)と書かれています。

また古代バビロン帝国の時代に、イスラエル人の若者たちが捕虜としてバビロンに連れてこられ、王様が彼らを3年の間養い育てて、その後、彼らをして王の前にはべらせようとしました。しかし彼らは王の食事と同じものを食べることを断りました。なぜなら、彼らは王の食物と、王の飲む酒とをもって自分を汚すまいと心に決めていたのです。彼らは係りの家来に 「どうぞ、しもべらを10日の間ためしてください。わたしたちにただ野菜を与えて食べさせ、水を飲ませ、そしてわたしたちの顔色と、王の食物を食べる若者の顔色とを比べてみて、あなたの見るところに従ってしもべらを扱ってください。」(ダニエル書1章12,13節)と言いました。

すると、神は恵みと憐れみとを彼らに与えられたので、家来は10日の間、彼らを試しました。10日の終わりになってみると、彼らの顔色は王の食物を食べたほかの若者よりも美しく、また肉も肥え太っていました。その後も家来は彼らの食物と、彼らの飲むべき酒とを除いて、彼らに野菜を与えました。そして王様が彼らにさまざまのことを尋ねてみると、「彼らは知恵と理解において、全国の博士、法術師にまさること十倍であった。」(ダニエル書1章20節)と書かれています。
聖書の中の格言に「野菜を食べて互いに愛するのは、肥えた牛を食べて互いに憎むのにまさる。」(箴言15章17節)とあります。

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